妊娠初期

出生前検査・診断

妊婦健診のときに、「NTはどうですか?」「むくみはありませんか?」などと聞いてはいけない。

出生前検査・診断についての話題がマスコミなどで取り上げられることが増えるとともに、妊娠した人が胎児の状態を知ることに関心を持つことが増えてきました。ただ、残念なことは、一般の人たちが持っている関心ほど実際に妊婦健診を行なっている医師たちは、...
出生前検査・診断

ISUOG 2018 国際産科婦人科超音波学会学術集会で感じた、日本だけが取り残されてしまう危機感

2018年10月20日土曜日〜24日水曜日に渡ってシンガポールで開催されていた、国際産科婦人科超音波学会の学術集会ISUOGに参加して来ました。 今年の学会では、私がベルギー留学時代にお世話になったProf. Jan Deprestが、産婦...
妊娠初期

流産を止める魔法の薬などない!- 本当に必要な人のみが、本当に効果のある治療を受けるべき。

広がる「不育症」治療 前にも書いたのですが、「不育症」治療がなぜか徐々に広がりつつあるようです。 不妊治療の末、妊娠出産に至ったという方のブログやフォーラムでの繋がりが、不妊・不育領域の新たな検査や治療についての情報交換に大きな影響力を持っ...
妊娠初期

なんでも「安静」「安静」っていうの、もうやめてもらえませんかね。切迫流産で安静と言われても当院の診療は受けられます。

もうね、本当にやめてほしいです。 自宅安静を指示されたから、受診できません。予約キャンセルしますっていうのが、けっこう多いんですが、そんなことでキャンセルしなくても良いから来てくださいって言いたいです。でも、かかりつけ医からそう言われたら、...
出生前検査・診断

産科医療の現場でなぜかよく流布している間違った情報

前記事に続いて、当院に来院されたりお問い合わせいただいたりする中でよく聞かれる、気になる話について記載していきます。   ・NTが厚いと指摘された後に、しばらく後の再検査の方針になったり、クアトロテストを勧められたりする。 NT計測そのもの...
出生前検査・診断

出生前検査を受けることに罪悪感を持つ必要はありません。遺伝カウンセリングでは、自己決定(選択)のお手伝いをします。

以下のようなニュースを、Yahoo! ニュースで見つけました。 わが子がダウン症だったら?― 出生前診断を受けた夫妻の選択 - Yahoo!ニュース 超音波により疑い⇨羊水検査⇨診断 という流れで、お腹の赤ちゃんがダウン症候群と診断されたが...
妊娠初期

不育症患者が増えている!? ーーつづき3

『副作用の心配が少ないなら、気休めの医療でも何もしないよりいい。』という考えで薬剤を投与することは良くないと、前回書きました。日本ではこのような医療が多いのではないかと思うのです。特に、薬が何かを解決してくれるという気持ちの方は多く、それが...
妊娠初期

不育症患者が増えている!? ーーつづき2

当院に来院された、アスピリン投与やヘパリン・アスピリン併用療法を受けておられた妊婦さんで、以下のような方々がおられました。 1. 初めての妊娠だったが、かかっていた不妊症治療専門のクリニックで、各種凝固系の検査を受け、ちょっと気になる検査デ...
妊娠初期

不育症患者が増えている!? ーーつづき

前回、不育症が疑われた人たちが受けているアスピリンやヘパリンを用いた治療について、その多くの人たちにおいてはこの治療は効果的ではないか、あるいは必要ないと書きました。その理由について述べます。 習慣流産の方に対する治療として、アスピリン投与...
妊娠初期

不育症患者が増えている!?

私のクリニックには、普段は別の施設で妊婦健診を受けておられる妊婦さんが来院されます。普段通院しておられる施設には、様々な病院・クリニックがありますが、妊婦さんの管理方針についても施設ごとに違いがあることを感じています。そんな中、最近とみに感...