医療全般

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2024年 年頭所感 今年こその思いはあるが、はてどうすれば・・

ありがたいことにクリニックが多忙でブログを書く時間が 前記事の続きを書けないまま、年が明けてしまいました。その時頭の中にある記事を一気に書いてしまわないと、後から思い出して書くのが難しくて、、、 ありがたいことに昨年後半は診療その他でいろい...
医療全般

HPVワクチン(子宮頸がん予防のワクチン)の積極的勧奨の再開は迅速に行うべき。もう待ったなしの状況です!

先日、歓迎すべきニュースと、これに関連して驚くべき情報とが、同時に話題になりました。    私は、産婦人科専門医ではありますが、自分の専門分野である胎児の診療に絞った診療を行うことを決めて以来、婦人科診療を行わなくなって既に10年以上の年月...
医療全般

新型コロナで勉強の仕方が変わる? 医療の世界でも情報収集能力の差が、格差を生むだろう。

新型コロナウイルスの世界規模でのアウトブレイクは、医療従事者にも大きなインパクトを与えています。最前線で奮闘している人たちは、これぞ医療従事者のやるべき仕事だという使命感、気概のようなものを糧に踏ん張っておられるわけで、尊敬の念しかありませ...
医療全般

ネット記事は、何を目的としているのか。ただセンセーショナルに煽るのでは、人を不安に陥れるだけで、害でしかない。 – 時事メディカルの記事『中国で重症妊婦が死産』の問題点

新型コロナウイルス関連で、いろいろな情報が飛び交い、すべての国民が不安な日々を過ごしていることと思います。しかし、その不安の多くの部分が、不正確な情報の拡散に起因しているように思われてなりません。先日も、JBpressというメディアが、とん...
出生前検査・診断

産科のお医者さんたち、自分の価値観を普遍的なものだと勘違いしていませんか

当院に相談に来られる妊婦さんたちは、普段は別の産科医療機関で妊婦健診を受けておられますので、本当に色々なお医者さんがおられるものだなあと思わせるエピソードを伺うことがあります。そんな中で最近気になった話をいくつかします。  ある40歳を過ぎ...
人工妊娠中絶

その診療方針、本当に熟考して決めましたか? 平気な顔で選択肢を奪っている自覚はありますか?

先日当院を受診された方から、ちょっと気になる話をききました。 この方は、妊娠したので受診した病院で、初診時の問診票に、胎児に障害があるかどうか心配なので、受けられる検査があれば受けたいと言ったような内容を記入しました。これを見た医師から、「...
医療全般

お腹の赤ちゃんの大きさについて、心配している妊婦さん。それは普通なんですけど。医師の説明が悪いんです。

妊婦健診で胎児の大きさについて何か言われたという話が多い。 以前から気になっているのですが、当院に検査(特に中期以降の超音波検査)目的で来院された方に、「普段の妊婦健診で指摘されて気になっていることはありませんか?」と伺うと、けっこうな頻度...
医療全般

東京医大入試問題を機に、医療界の問題、医療の仕組みの問題など、もっとみんなに知ってほしい。

いま世間を賑わしている、東京医大の入試における女性差別問題。いろいろな立場の人が、様々な意見を開示しておられますが、当事者ともいえる医師、それも大学医局の仕組みの中での苦労を知る医師からの発言が、問題の本質に踏み込んでいて、この問題が単なる...
クリニックよもやま話

説教をする医者、優しく諭そうとする医者

先日来院された方がおっしゃっていたのですが、通院中の産院で出生前検査について相談しようとしたところ、医師から、「そのような検査を受けた結果、何か問題が見つかって、妊娠を継続するか中絶するかの判断を迫られることにつながる可能性があるけれど、あ...
医療全般

子宮頸がん予防のためのHPVワクチン接種をめぐる問題 – なんでこうなるの?

今回は、いつもと違う内容です。 私は、今でこそ胎児検査・診断と遺伝相談に特化した仕事に集中していますが、もともとは(今も一応は)産婦人科医で、8年前までは大学病院に勤務して、お産を扱いながら婦人科の手術や治療も手がけていました。癌患者さんも...