診療内容と費用

このページではFMC東京クリニックで行っている診療内容と費用について、ご説明します。

診療内容についてはできるだけわかりやすく、医学的にも間違いの無いよう心がけていますが、ここのところをもう少し詳しく説明してほしいというものがありましたら、ページ末尾にあるお問い合わせフォームからご連絡ください。

費用は全て税抜きでの表示です。

スクリーニング検査

当院でも正式な認可を受けましたので、2022年10月よりNIPT検査を取り扱えるようになりました。これでFMC東京クリニックの遺伝カウンセリング、精密超音波検査に加えてNIPT、更に羊水検査までご利用いただけるようになりました。

妊娠初期

内容・費用説明
NIPT

¥130,000
妊婦さんの血液の中から胎児の染色体を見つけ出して、ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーがありそうかどうかを予想する検査です。詳しくはこちらの特設ページをご覧ください。確定診断には使えないので、陽性となった場合には追加の検査(羊水検査など)が必要となります。当院にてNIPTを受けられた場合には追加の羊水検査の費用は無料です

妊娠10週目から受けられます。
NIPT + 初期胎児精密超音波検査セット

¥171,000
¥163,000
NIPTと精密超音波検査を組み合わせたプランです。NIPTで検査できるのは胎児に起こりうる異常のごく一部ですが、精密超音波検査と組み合わせることで、NIPTを単独で行うよりも遥かに多くのことがわかります。

妊娠10週目から受けられます(胎児精密超音波検査は12-13週目に行います)。
FMFコンバインドプラス

¥80,000
妊婦さんの血液中の成分を使った検査と超音波検査のデータと組み合わせてダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーがありそうかどうかを判断する材料とする検査は「コンバインド検査」と呼ばれています。当院では超音波検査項目を増やして「FMFコンバインド・プラス」という名称で行っています。FMFというのはイギリスに本部があるFetal Medicine Foundation(胎児医療財団)の略称です。この財団は胎児医療の研究と専門家の育成を行う世界最大の組織で、当院の医師は全員がこの財団の認定する資格を取得しています。

妊娠9-13週目が採血検査、11-13週目が超音波検査のタイミングです。
事前遺伝カウンセリング・結果説明を含む総額です
補足:コンバインドプラスとNIPTの違い

FMFコンバインドプラス検査とNIPTの違いについて、ちょっとだけ詳しくご説明します。

まず、21トリソミーの検出感度はNIPT>コンバインドプラスです。NIPTの方が、21トリソミーの見落としをする可能性は小さいということです。

ただし、この二つの検出感度が格段に違うというほどでもありません。

2017年に出た論文では検出感度はNIPTが95%信頼区間で99.1-99.9%、コンバインドが85-95%、コンバインドプラスで94-97%です。つまり、21トリソミーが本当にあったとして、それを検査で見つけられる割合がNIPTは99.1-99.9%でコンバインドプラスだと94-97%だと概ね考えられる、ということです。

概ね~というのは、統計学の「95%信頼区間」という考え方が少しややこしいので、それは盛っているだろうという断定口調で語らないようにすると、こうなってしまうのです。

一応、どの論文に出ていたかもお知らせしておきますね。こちらの論文です。

Kypros H. Nicolaides, Screening for fetal aneuploidies at 11 to 13 weeks. Prenat Diagn 2011; 31: 7–15.

M. M. GIL , V. ACCURTI, B. SANTACRUZ, M. N. PLANA and K. H. NICOLAIDES, Analysis of cell-free DNA in maternal blood in screening for aneuploidies: updated meta-analysis, Ultrasound Obstet Gynecol2017; 50: 302–314

話を戻します。

たとえばイギリスではまず全ての妊婦さんにコンバインド検査を実施します。つまり、超音波検査と血液検査を実施します。その結果を見て、これで終わりとするかNIPTを追加するか、いきなり羊水や絨毛の検査に行くかを専門のお医者さんが考えます。コンバインド検査が現役でバリバリ使われているわけですね。

ただ、日本ではコンバインド検査を全ての妊婦さんにということは行われていないので、不安のある方は自費で検査をすることになります。

現実的なお話をしますと、若い妊婦さん(若いということは、21トリソミーの可能性がさほど高くないということです)で予算に制約がある場合はFMFコンバインドプラスを、高齢の妊婦さんや予算の制約が無い方はNIPTと精密超音波検査を組み合わせていただくのが、費用と検査精度のバランスが一番良い選択になると思います。

妊娠中期

内容・費用説明
妊娠中期血清マーカー検査(クアトロテスト)

¥40,000
妊婦さんの血液中の成分を使って、ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、開放性神経管欠損症がありそうかどうかを判断する材料の一つとして行います。ただし、検出感度はNIPTと比べて劣ります。また、陽性的中率も高くはありません。

妊娠15-21週目に受けられます。
事前遺伝カウンセリング・結果説明を含む総額です

超音波検査

これまで胎児の形態や構造の異常に関する観察は、妊娠中期の18週から21週ごろに行うことが最も良いと考えられてきました。

しかし、近年の超音波診断装置の性能向上と胎児検査の情報の蓄積から、妊娠初期(12週から14週)における観察の有効性が確認されるようになりました。今では世界の多くの国でこの時期に超音波検査が実践されています。ところが日本では、この時期は妊婦健診の谷間の時期にあたり、胎児の観察がほとんど行われていません

その一方で、2018年のオランダからの報告では、胎児の問題について出生前に診断されたケースのうちの6割強が妊娠初期の検査で診断されており、特に重症のものは全てこの時期に発見されていました。

この論文です。

M. J. A. KENKHUIS, M. BAKKER1, F. BARDI, F. FONTANELLA, M. K. BAKKER,
J. H. FLEURKE-ROZEMA and C. M. BILARDO, Effectiveness of 12–13-week scan for early diagnosis of fetal congenital anomalies in the cell-free DNA era, Ultrasound Obstet Gynecol 2018

こうした最新の研究状況を踏まえて、FMC東京クリニックでは妊娠初期の超音波検査に特に力を入れています。

プレNIPT胎児超音波検査
¥5,000
NIPTを受けられる前にこの検査をしておくことで、NIPTを受けなくてもわかるような胎児の異常を発見することができます。

妊娠9-10週目に受けられます。
胎児精密超音波検査(初期)
¥41,000
高解像度の超音波診断装置を使って胎児の形を精密に観察する検査です。初めてこの機械の画像をご覧になった方は、こんなに詳しく見えるのかと驚かれたりもします。NIPTとの併用が特におすすめです。

妊娠12-13週目に受けられます。
胎児精密超音波検査(中期・末期)
¥45,000
胎児の形態や構造の異常について、全身をくまなくチェックします。胎児の超音波検査のメインメニューと言えるのがこの検査です。初期での検査の結果やかかりつけでの指摘の有無に関わらず、全ての妊婦さんにお勧めします。なお、今回の妊娠で当院での検査歴がある方は38000円(7000円割引)です。

中期は19-20週目、末期は29-30週目に受けられます。
胎児心エコー検査(院外)
¥33,000〜
川瀧元良医師が担当します。他のクリニックからのご紹介の方の場合はこちらになります。川瀧医師は神奈川県立こども医療センター新生児科を定年退職された後、現在は胎児教育遠隔研究会を設立して後進の指導に取り組んでおられるベテランの医師です。
胎児心エコー検査(院内)
¥28,000
川瀧元良医師が担当します。当院での超音波検査でなんらかの所見が見つかったときに行います。
フォローアップ超音波検査
¥11,000〜18,000
当院の精密検査でなんらかの問題が見つかった場合、その後少しの間隔を空けてまた来院していただいて、変化や経過を見るための検査です。まだ胎児が小さくて不確実な所見だった場合に、少し育ってから詳しく観察し直したりという時にも行います。
胎児超音波検査動画お持ち帰り
¥2,500
胎児超音波検査を、動画ファイルの形式でUSBメモリスティックに保存し、お持ち帰りいただけます。
結果説明を含む総額です

確定的検査

NIPTや超音波検査、心エコー検査で胎児の異常の可能性が疑われたときに行うのが、これらの検査です

産科・胎児医療・遺伝学を熟知したFMC東京クリニックのチームが最適な検査方法をご提案し、結果説明からその後のフォローアップまで責任を持って妊婦さんと伴走いたします

絨毛検査または羊水検査・染色体迅速検査+G分染法
¥210,000
当院でNIPTをおうけになり、結果が「陽性」であった方については、無料となります。
絨毛検査または羊水検査・染色体迅速検査+G分染法+マイクロアレイ
¥320,000
専門的になりすぎるので、ここでは省略させてください。実際に検査を受けられる方にその都度、ご説明いたします。以下同じです。
(絨毛検査または羊水検査)追加マイクロアレイ
¥170,000
(絨毛検査または羊水検査)追加UPD14, UPD15検査
¥99,000
(絨毛検査または羊水検査)追加ヌーナン症候群遺伝子パネル検査
¥390,000
(絨毛検査または羊水検査)追加その他特殊検査
項目による
流産絨毛染色体検査・G分染法
¥83,000
流産絨毛染色体検査・NGS染色体検査
¥53,000
流産絨毛遺伝子解析・エクソーム解析
¥197,000

各種のご相談・遺伝カウンセリング

検査結果によって、結果を踏まえた上での追加の遺伝カウンセリングを行う場合があります。この際には、追加料金が発生します。

遺伝カウンセリング 60分¥10,000
追加相談 30分¥5,000

遺伝カウンセリングについて

当院では遺伝カウンセリングを通じて、様々な検査の選択肢の中から個々の状況にあった適切な検査をお選びいただき、検査結果の解釈、その後の方針決定などに関して十分な情報を得ていただく機会をもうけています。

なお、当院では、個々の受診者様の多様な価値観を尊重し、どのような決断であってもサポートさせていただいています。医学的に推奨される方向性がある場合にはそれを情報としてお伝えすることはありますが、価値観によって判断がわかれるようなことについて、特定の方向に進むことを勧めることはありません

  1. 当院の遺伝カウンセリングは、専門的な知識と経験を有する臨床遺伝専門医、遺伝カウンセラーが行っています。
  2. 初めて検査を受けられる方は、検査前のガイダンスとして遺伝カウンセリングにご案内していますが、以前当院あるいは他院で遺伝カウンセリングを利用された経験がある方、この領域に詳しい医療関係者の方は、ご希望により、短時間の補足説明のみ聞いていただくことができます。
  3. 検査を受けるかどうか、あるいは、どの検査を受ければよいか、迷っていらっしゃる方は、まず先に遺伝カウンセリングでご相談いただくことをお勧めしていますが、既にある程度検査を受けることを決めていらっしゃる場合には、検査と同日に遺伝カウンセリングを受けていただくことができます。
  4. 遺伝カウンセリングは、妊娠していないときでも、妊娠中でも、妊娠以外の相談でも、いつでもご利用いただけます。
  5. 遺伝カウンセリングは、ご家族やご友人など、ご自身が希望される方と一緒にご利用いただけます。お子様連れでもかまいませんが、お子さまが飽きてしまわれないよう、おもちゃなどご持参ください。
  6. 遠方の方などは、リモートでの遺伝カウンセリングも行っています。ご家族が異なる場所にいらっしゃっても、複数の箇所をつないぐ形でリモートの遺伝カウンセリングをご利用いただけます。

また、当院の遺伝カウンセリングでは、がんの遺伝や、神経難病その他、子どもや大人のいろいろな疾患の遺伝や検査に関する相談に対応しています。

以下のような方は、いつでも遺伝カウンセリングをご利用ください。

  • 流産の可能性や高齢妊娠が心配
  • 妊婦健診で胎児の問題を指摘された
  • 妊婦健診では何もいわれていないが心配なことがある
  • 胎児の検査、出生前検査について詳しく知りたい
  • 胎児の検査を受けるべきかどうか悩んでいる
  • 胎児の検査について家族の中で意見が異なり困っている
  • 生まれてくる子どもにみられる可能性のある病気や障害が心配
  • 遺伝子や染色体に関連した疾患について情報がほしい
  • 自分や子ども、家族にみられている疾患が遺伝する可能性について相談したい
  • 胎児における頻度の高い染色体異常だけでなく、その他の染色体異常や遺伝性疾患について調べる検査について知りたい
  • 着床前診断(PGT-A、PGT-SR、PGT-M)の情報がほしい
  • PGT-Aなど着床前診断の結果について専門的な助言を得たい
  • がんの遺伝について相談したい
  • 他院で受けた遺伝子や染色体の検査結果について詳しく説明してほしい
  • 特定の疾患の遺伝子解析や染色体検査を受けたい
  • 保因者スクリーニング検査について相談したい
  • その他、医療者に個別に相談したいことがある

妊娠・胎児お悩み相談について

近年、いわゆる“新出生前診断”と呼ばれることの多い検査についての話題がマスコミを賑わし、記事を目にされる方も多いことと思います。

しかし、一体何が正しい情報なのか、自分はどうすれば良いのかがわかりにくくなっていて、困っている妊婦さんも多いのではないかと思います。

当院では、専門のスタッフが状況に応じて60分〜90分かけて、そうしたことを考えるためのお手伝いをしています。以下のような方はお気軽にご相談ください。

  • 年齢に伴う心配があって、検査を検討している。
  • 以前の妊娠の経過の問題や子どもの問題があって、次の妊娠が心配。
  • 妊婦健診で胎児の問題を指摘されたが、次にどうしたら良いのかがわからない。
  • 出生前検査を受けたが、結果をどう考えたら良いのかわからない。
  • そもそも検査を受けるべきなのかどうかがわからない。自分にあった検査があるのかどうかがわからない。

これらの他にも疾患に関わる遺伝子検査や保因者スクリーニング検査など、各種検査の扱いがあります。お問い合わせフォームやお電話にてご相談ください。

文責・中村靖(FMC東京クリニック院長/医学博士/臨床遺伝専門医・指導医/超音波専門医・指導医/産婦人科専門医/日本人類遺伝学会評議員/日本産科婦人科遺伝診療学会代議員/Fetal Medicine Foundation Licensee of Nuchal translucency, Nasal bone, Ductus venosus flow, Tricuspid flow)

田村智英子 (FMC東京クリニック医療情報遺伝カウンセリング部 遺伝カウンセラー / 認定遺伝カウンセラー(米国遺伝カウンセラー認定協議会)/ 認定遺伝カウンセラー(日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会)/ 家族性腫瘍カウンセラー(日本遺伝性腫瘍学会)/ 薬剤師 / 日本人類遺伝学会評議員 / 日本遺伝カウンセリング学会評議員 / 日本産科婦人科遺伝診療学会代議員)

院長・中村靖

東京都千代田区飯田橋1丁目3−2 曙杉館 2階

東西線・半蔵門線・都営新宿線 九段下駅7番出口より徒歩3分、3番出口エスカレーターより徒歩5分

総武線・東西線・有楽町線・南北線・大江戸線 飯田橋駅より徒歩8分

電話番号 03-3221-0333

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